精密根管治療とは

再治療をしなくてよい仕上がりに

再治療をしなくてよい仕上がりに

歯の中には、神経や血管が通っている「根管」と呼ばれる通路があります。根管治療は、細菌に感染してしまった根管をきれいに清掃した後、細菌が増えないよう材料でしっかりと蓋をする治療です。

根管治療が不十分だと根管内に再び細菌が増え、将来的に痛みや腫れを引き起こす原因となってしまい、再度治療をしなければならなくなります。治療を繰り返すうちに歯がどんどん弱くなり、抜歯が必要となるケースも少なくありません。そのような事態を防ぎ、歯を長く持たせるために、当院では精密な根管治療を行います。

精度の高い根管治療のために

  • 1治療時間を十分に確保します

    1回に1~2時間程度、しっかりと予約時間をお取りし、余裕を持って治療します。根管の形や数は人により異なります。根管が複雑なほど、感染が重度なほど、治療には回数を要しますが、妥協せず治療を行います。

  • 2ラバーダム防湿を行います

    治療中は根管の中に唾液が入らないよう、ラバーダム防湿を行います。治療器具が頬や舌を傷つける心配もなく、治療の水が喉に流れてくることもないので、安心して快適に治療を受けていただけます。

  • 3マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用します

    根管は細く複雑な構造をしています。マイクロスコープがなかった時代は、文字通り“手探り”の治療しかできませんでした。マイクロスコープを根管治療に使用することで、細く塞がってしまった根管を探したり、歯に開いてしまった穴を埋めたり、歯根破折しているかどうか観察することができます。

    治りの悪い歯がある場合、マイクロスコープを使わずに何度も何度も治療を繰り返すよりも、マイクロスコープで一度歯を覗いてみることで、効率よく治りの悪い原因が見つかる可能性もあります。

  • 4歯科用CTを使用します

    必要に応じて歯科用CTを撮らせていただきます。歯科用CTは、3次元的に根管の形や位置関係を調べることができ、根管治療に大変役立ちます。

歯根端切除術で抜歯を避ける

感染が根管の外(歯の外側)にまで及んでいる場合は、通常の根管治療では感染を除去できないことがあります。その場合は、汚染している歯根の先端を外科的に切除する治療法「歯根端切除術」が有効です。この方法を用いることで、従来抜歯となっていた歯を救うことができる場合もあります。(この治療が不向きな場合もありますのでご了承ください。)